研究課題/領域番号 |
26780027
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際法学
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研究機関 | 中央大学 (2019) 武蔵野大学 (2014-2018) |
研究代表者 |
小島 千枝 中央大学, 法学部, 教授 (90711200)
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研究期間 (年度) |
2015-03-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 海上安全保障 / 人間の安全保障 / 国際法 / 海洋法 / 海上法執行 / 国際法学 |
研究成果の概要 |
本研究は,現代の海上安全保障問題を,従来の国家の安全保障という観点に加えて,人間の安全保障の観点から捉え直し検討するものである。とりわけ,ますます増加する国境を越える個人の活動やグローバルな環境問題によって引き起こされる非伝統的な海上安全保障への脅威について調査・分析した。これらの事例を素材として,国連海洋法条約を国際環境法や国際人権法等の関連する国際法に照らして発展的に解釈することの意義について議論した。また,海洋における人間の安全保障の実現に向けて,市民社会を巻き込んだ国際法の履行の仕組みを構築することの有用性について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,海上安全保障問題を海洋における人間の安全保障問題として捉え直し,今日の社会的文脈に照らして国連海洋法条約を発展的に解釈することの意義や、国家主体と非国家主体が連携することの意義について考察することによって、従来の国際法へのアプローチに新しい視座を与えるものである。同時に、国境を越える個人や企業の活動の取締り、海洋における人権の保護、グローバルな環境問題に対処するための海洋法理論や海洋法政策への手がかりとなることを期待する。
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