研究課題/領域番号 |
26780114
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
|
研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
藤本 淳一 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (00507907)
|
研究協力者 |
エステバン プレテル ジュレン
リー ジュンサン
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | マクロ経済学 / 労働サーチ理論 |
研究成果の概要 |
本研究の主目的は、労働者の年齢を明示的に扱うライフサイクル・労働サーチ・マッチング・モデルを主に用い、人々のライフサイクルにおける雇用・失業に関わる問題を分析することである。本研究の理論分析においては、企業と労働者が長期雇用契約を結ぶ場合の最適な賃金の経路や、労働サーチ・マッチング・モデルを応用してモデル化した金融市場モデルにおける最適な金融政策につき、新たな理論的知見を得ることができた。データ分析においては、日本の労働力調査の個々の労働者レベルのデータを分析することで、集計データからは判明しにくい性別・年齢毎の労働者の就業行動につき理解を深めることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上述の長期雇用契約についての研究からは、社会が労働者の厚生の総和の最大化を目指すのか、最も恵まれない労働者の厚生の最大化を目指すのかで最適な賃金の経路が全く異なることが判明した。金融市場についての研究からは、経済におけるショックの性質によって望ましい政策ツールが異なることが分かった。日本の労働市場についての研究では、一口に非正規雇用といっても性別・年齢によってそのあり方が大きく異なることが判明した。本研究によるこれらの発見は、人々のライフサイクルにおける雇用・失業に関わる問題やそれに関連する経済的問題についての、社会的に有意義な新知見と思料される。
|