研究課題/領域番号 |
26780218
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
古瀬 公博 武蔵大学, 経済学部, 教授 (70401677)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | オークション / 古物市場 / 骨董品市場 / 規範 / 慣習 / コンフリクト / フィールド・リサーチ / 歴史研究 / 古物・骨董品市場 / 慣行 / ルール / 創発性 / 流質品市場 / 呉服商 / 流通の近代化 / 明治期 / 商業史 / 骨董品 / 定性的調査 / 経済社会学 / 市場のルール / 競売会社 / 市場秩序 / 集合財 / 市場慣行 / 古物・骨董 |
研究成果の概要 |
本研究では,日本における古物・骨董品を対象としたオークション市場を対象とした定性的研究である.研究方法としては,インタビュー調査,フィールドワーク,および歴史的方法を用いて,多面的にオークション市場の実態を明らかにした.欧米と比較して,日本における古物・骨董品のオークション市場は,参加者が古物商免許をもつ者に制限される,という点において特徴的である.オープンではなく,参加者の制限されたクローズドな市場において,どのように規範や慣習が形成され,市場の安定性が実現されているかを明らかにしたことが主たる研究成果である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本におけるオークション市場の既存研究としては,セオドア・ベスタ―による中央卸売市場(築地市場)を対象とした研究(Bestor, 2004)が唯一知られたものである.本研究は,これまで学術的に明らかにされてこなかった古物・骨董品の業者間市場の実態を明らかにしたことにまず一定の貢献がある.また,既存研究では,市場や組織といった統治メカニズムに関して,競争や,信頼,権限関係はそれぞれ排他的なメカニズムとして検討されてきたが,本研究では,市場参加者はそれぞれの要素を適宜柔軟に使い分けることで取引の安定性を実現しようとしていることを発見したことも重要な貢献である.
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