研究課題/領域番号 |
26780268
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 埼玉大学 (2017-2018) 小樽商科大学 (2014-2016) |
研究代表者 |
佐藤 雅浩 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (50708328)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 精神疾患 / メンタルヘルス / 精神医療 / 精神医学 / うつ病 / 気分障害 / 流行 / 医療化 / 医療社会学 / 社会学 |
研究成果の概要 |
本研究では、精神疾患の流行に関する社会学的な知見を蓄積するために、精神医学的な知識の普及過程に着目し、実証的な調査研究を行った。現代社会において患者数の増加が指摘されている「うつ」を主たる事例として通時的・共時的な視座から分析を行った結果、マスメディア記事の分析からは1990年代後半から大衆向けの精神疾患情報が増加していること、精神医療ユーザーや医療専門家に対する量的および質的調査からは、病気の当事者が受診以前から積極的に精神疾患に関する情報を収集していること、専門家らは精神医学的知識の大衆化に懐疑的な見解を抱いていることなどが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の先進諸国においては、「うつ病」など各種の精神疾患に罹患する人々の数が増加していると言われる。しかしその一方で、こうした患者数の「増加」は、製薬企業や一部の医療関係者による疾患喧伝(病気の押し売り)の効果に過ぎないという批判もある。本研究においては、精神疾患に関する医学的知識の普及や当事者の知識受容プロセス、さらに医療専門家の認識を調査することで、精神疾患の流行に関する社会学的な分析を行った。
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