研究課題/領域番号 |
26780315
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
稲垣 佳代 高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (70611987)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ソーシャルワーク / 就労支援 / 精神障害者 / ソーシャルワーカー / 精神保健福祉士 / 価値 / 社会福祉 / PSW / プロセス / 評価 / PSW / 就労イメージ / 変容プロセス / 就労移行支援 |
研究成果の概要 |
本研究において、当初は障害福祉サービスの報酬規定で評価される成果をいかに挙げるかに焦点を当てて研究を進めようとしていた.一方,就労支援を実践するソーシャルワーカーへのヒアリングや文献レビューを進めるなかで,社会福祉の理念と障害者就労支援施策に乖離が生じている状況,利用者のニーズではなく能力でサービスが決められる状況が明らかとなった. このような状況において,利用者のニーズから実施機関や地方自治体をはじめとする地域の社会資源,国へとフィードバックしていくといったボトムアップ的な発想に基づくソーシャルワーク実践の必要性が研究を通して明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
就労系障害福祉サービスの報酬体系は、経済的自立につながる特定の成果に対して重点的に評価される仕組みとなっている。そうしたなか、報酬上の評価を下げてしまう利用者が排除され、ニーズではなく能力でサービスが決められる状況が生じている。こうした状況は、「経済的な成果をあげられない障害者は世の中に要らない」といった思想ともつながり得る。ソーシャルワークは、施策や制度に適合するように利用者を統制・操作するような指導や措置を行うといった行政的倫理でサービスの適合性や効率性を中心にした考え方であってはならない。利用者のニーズから国の施策へフィードバックしていくソーシャルワークが求められている。
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