児童養護施設の職員に面接調査を行い,措置変更に至るプロセスを明らかにするとともに,措置変更に影響を与える要因や状況を明らかにした。 措置変更プロセスは,子どもに関連する要因,職員に関連する要因,環境に関連する要因の3カテゴリーから構成される問題発生段階と,職員が検討の基礎となる観点をもちながら,子どもの行動レベルでのアセスメントを行い,措置変更の最終的な判断を行うまでの検討段階の2段階となっていた。措置変更を促進する方向に働く要因としては,担当者の負担,生活の安全を守りきれない状況,施設内での意見の相違が,措置変更を抑制する方向に働く要因としては,対応の工夫,適切な環境の模索があげられた。
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