研究課題/領域番号 |
26780405
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
田中 芳幸 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (50455010)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 精神的健康の二次元モデル / 主観的ウェルビーイング / 心理的ウェルビーイング / いきいき度(PLS-R) / 精神症状 / ストレス / 心理生物学的ストレス反応 / 自律神経系 / 心拍変動 / ネガティブ感情 / ポジティブ感情 / 精神的健康 / いきいき度 / ストレス過程 / 幸福感 / 心理的機能 |
研究成果の概要 |
本研究では第一に、横断的調査研究を行いながら主観的ウェルビーイング(SWB)とその類似概念を整理した。その上で、SWBと心理的ウェルビーイング(PWB)とでストレス過程へ及ぼす影響性が異なることを示した。さらに、個人の精神症状の如何によってSWBやPWBといった自覚的なウェルビーイングが果たす役割は異なることも示唆した。 第二に、実験室場面で誘発する心理生物学的ストレス反応の発現や回復過程についても検討を行った。精神症状とウェルビーイングの自覚との二軸で捉えた精神的健康の状態によって、主観的及び自律神経系のストレス反応の惹起や回復過程が異なることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SWBに限定せずPWBも含めて、精神症状と組み合わせた包括的な精神的健康状態とストレス関連要因との関係性を示したことが、本研究の最も大きな学術的かつ社会的な意義だと考える。先行報告でSWBと精神症状とを組み合わせた二次元モデルが示されているが,PWBと精神症状とを組み合わせた状態にも注目して今後の研究を展開する必要性を明示できた。さらに精神症状の程度に応じてストレス反応を抑えたり回復を早めたりすることに有効なウェルビーイングの自覚的状態を実証でき、ストレスが蔓延する現代社会で注目すべき個人の肯定的側面を示唆したという意義もあると考える。
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