研究課題/領域番号 |
26780432
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 青山学院大学 (2018) 東京学芸大学 (2014-2017) |
研究代表者 |
下司 裕子 (北詰裕子 / 下司 裕子(北詰裕子)) 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (30580336)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | コメニウス / 17世紀 / 表象 / 教育思想 / メタファー / 教育思想史 / 教育哲学 / 喩え / 17世紀 |
研究成果の概要 |
本研究は、近代教育学の祖と位置付けられてきたコメニウス(1592-1670)の教育思想における表象の特徴とは何かを明らかにするために、以下の三点について研究を行った。第一に、絵入り教科書である『世界図絵』と脚本形式の『遊戯学校』を比較検討するために、『遊戯学校』のラテン語テクストの日本語翻訳を進めた。第二に、表象論一般のなかでコメニウスの教育思想における表象はどこに位置づくのかを検討した。第三に、17世紀を諸価値移行期として捉えた場合、どのように「教育」が語られ、提示されたのかという観点から、コメニウスの主著とされてきた『大教授学』のなかの喩えに着目し、特に庭園と植物のメタファーを分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コメニウスは学校システムの考案や一斉教授、学年編成やカリキュラムの考案、教科書の作成等により、その後の近代教育において展開した普通教育(学校教育)の枠組みを構想した人物として位置づけられてきた。本研究では、コメニウスの教育思想における表象の特徴を、書物や演劇といった手法で子ども達に伝わる世界とはいかなるものか、また、教育をその時代のいかなる物事とのかかわりの中で捉えているのかという観点から明らかにし、現代の教育における表象への問い(こどもたちに今ある世界をどのようなものとして伝えるのか、それはどのようにしたら可能なのか)の歴史的参照点を提起するものである。
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