研究課題/領域番号 |
26780469
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 山口芸術短期大学 |
研究代表者 |
山本 朗登 山口芸術短期大学, 保育学科, 准教授 (60611704)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 教育史 / 教員養成 / 小学校教員検定 / 教員養成史 / 検定制度 / 教員免許状 / 試験検定 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦前、小学校教員免許状取得のために行われた小学校教員検定において、兵庫県の教育科試験を事例にどのような試験が出題されたのかを調査、分析したものである。 特に明治期においては、文部省の示した試験範囲を逸脱する出題が多く、准教員資格において、各道府県のなかで独自の教員像を持ち得た可能性を指摘できる。また、最高の資格である小学校本科正教員の資格においては、管理法の中で教育制度に関する設問の割合が増加する傾向にあったこと、大正期から昭和期にかけて、全ての資格において徐々に教える技術よりも教育学に対する深い理解を求める傾向が見られることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦前の小学校教師について、師範学校卒業者は一面誠実だが偽善的であったなどと評価され、これまで「師範タイプ」と呼んで批判が行われてきた。しかし実は教師たちの大半は師範学校卒業以外の方法で免許状を取得しており、彼らがどのような力量を持ち、どのような教師だったのかを明らかにしなければ、教師のあり様を正確に把握・批判し、今後に生かすことはできない。本研究は、どのような学識があれば師範卒でなくとも免許状を授与されていたのかを歴史的に研究する第一歩であり、参考書全体を通読し把握する勤勉な学習習慣や、一部の資格で教育制度や教員の管理面の知識を重視する傾向がみられたことなどを明らかにしたものである。
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