研究課題
若手研究(B)
量子力学の効果が顕著に現れる磁性体の強磁場中の性質を、核磁気共鳴(NMR)法を用いて調べた。特にスピンネマティック状態という、スピンの液晶に相当するような新奇な状態に着目して研究を進めた。候補物質ボルボサイトでは、25テスラ程度の強磁場領域において、新奇な磁気相を見出し、NMRの結果からスピン液晶相の可能性を指摘した。もう一つの候補物質NaCuMoO4(OH)においては、非常に低い温度で起きる磁気秩序の構造をNMRで調べ、15 Tまでの構造と磁場依存性を解明した。この結果から、NaCuMoO4(OH)においては26テスラの磁場でスピン液晶相が期待できることが示された。
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Physical Review Letters
巻: 114 号: 22 ページ: 2272021-5
10.1103/physrevlett.114.227202