本課題では光周波数標準への応用に向けてリニアトラップ中イオンの配列制御を行った。 複数種のイオンを1次元上にトラップする時の配列はランダムで衝突等に起因して時間と共に変化してしまう。これらは時計遷移の周波数シフトの要因となるため、光周波数標準としては望ましくない。本課題では2個のCa+イオンと1個のIn+イオンについて、レーザー冷却光に強度変調を加える方法と、リニアトラップポテンシャルを一時的に下げる方法で配列制御を実現した。また、これらの手法と本課題で利用した装置を用いてIn+の時計遷移周波数計測を実施した。
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