研究課題
若手研究(B)
大気の温室・保温効果,大気散逸,マグマオーシャンからの脱ガス,地表での大気-マグマ間の酸化還元反応,これらすべての過程を組み合わせたモデルを開発し,水素-水蒸気大気とマグマオーシャンの進化計算を行った.地球軌道では総水素量が,水に換算して数倍の海洋質量相当以下であれば,惑星の固化時間への影響は少ない.一方で,固化後に残る大気組成は初期大気・マグマオーシャンの酸化還元度に強く依存し,初期大気が還元的であれば,他の温室効果気体がなくとも水素の効果で温暖な気候となりうる.より水素量が多い場合や金星軌道では,惑星の固化時間は水素の散逸速度に律速され,初期水素量に応じて長くなる.
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Space Science Reviews
巻: 印刷中
巻: Volume 205, Issue 1-4, 号: 1-4 ページ: 153-211
10.1007/s11214-016-0280-1
Astrophysical Journal
巻: 806 号: 2 ページ: 216-216
10.1088/0004-637x/806/2/216