初期の四肢動物における頭骨形態と捕食メカニズムの適応進化

• 研究課題/領域番号: 26800269
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 層位・古生物学
• 研究機関: 神奈川県立生命の星・地球博物館
• 研究代表者: 松本 涼子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 学芸員 (00710138)
• 研究協力者: エバンス スーザン University College London, Cell and Developmental Biology, Professor
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 捕食メカニズム / 頭骨 / 四肢動物 / 適応 / 進化 / 補食メカニズム

研究成果の概要

基盤的四肢動物の水中生活から陸上への進出は、脊椎動物の進化の大きな転換期である。中でも補食様式の変遷は、頭骨形態の進化と密接に関わっており、どのような力学的制約のもと頭骨のモデルチェンジが起きたのか、定量的に評価する事を目的とする。１：原始的な形質とされる口蓋歯配列に着目。口蓋歯が補食で担う役割を明らかにし、この消失に伴い補食様式の変遷タイミングを予測。２：力学モデルの作成。モデル生物には、水～陸圏まで様々な捕食に適応した有尾類を使用。頭部の三次元データを獲得し、解剖・動作解析の知見をモデルに組み込み解析。本研究成果の一部はJournal of Anatomyに掲載され、力学解析は進行中。

研究成果

• [国際共同研究] University College London(英国)
• [雑誌論文] The palatal dentition of tetrapods and its functional significance (2017)
  • 著者名/発表者名: Ryoko Matsumoto and Susan E. Evans
  • 雑誌名: Journal of Anatomy 巻: 230 号: 1 ページ: 47-65
  • DOI: 10.1111/joa.12534
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Morphology and function of the palatal dentition in Choristodera (2016)
  • 著者名/発表者名: Matsumoto, R. and Evans, SE.
  • 雑誌名: Journal of Anatomy 巻: 228 号: 3 ページ: 414-429
  • DOI: 10.1111/joa.12414
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] An assemblage of lizards from the Early Cretaceous of Japan. (2015)
  • 著者名/発表者名: Evans, SE., Manabe, M., and Matsumoto, R.
  • 雑誌名: Palaeontologia Electronica 巻: 00 ページ: 000-000
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] A new fossil lizard from the Lower Cretaceous Sasayama Group of Hyogo prefecture, western Honshu, Japan. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ikeda, T., Ota, H. and Saegusa, H.
  • 雑誌名: Journal of Vertebrate Paleontology 巻: 35 号: 1 ページ: 1-5
  • DOI: 10.1080/02724634.2014.885032
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] The first record of a long-snouted choristodere (Reptilia, Diapsida) from the Early Cretaceous of Ishikawa Prefecture. (2014)
  • 著者名/発表者名: Matsumoto, R, Manabe, M, and Evans, SE.
  • 雑誌名: Historical Biology 巻: 27 号: 5 ページ: 583-594
  • DOI: 10.1080/08912963.2014.898296
  • 査読あり
• [学会発表] 四肢動物における口蓋歯の配列パターンとその機能について (2016)
  • 著者名/発表者名: 松本涼子、 スーザン・エバンス
  • 学会等名: 日本古生物学会
  • 発表場所: 福井県立大学
  • 年月日: 2016-06-24
• [学会発表] 明らかになりつつある謎の水生爬虫類Khurendukhosaurus(フレンドゥフサウルス属)の全身像 (2016)
  • 著者名/発表者名: 松本涼子，Khisigjav Tsogthaatar
  • 学会等名: 日本古生物学会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2016-01-29
• [学会発表] 四肢動物の捕食様式の進化について (2016)
  • 著者名/発表者名: 松本涼子
  • 学会等名: オオサンショウウオシンポジウム
  • 発表場所: 安佐動物公園
  • 招待講演
• [学会発表] Fossil vertebrates from the Late Cretaceous (Turonian) of Iwate Prefecture, eastern Japan. (2015)
  • 著者名/発表者名: Hirayama, R., Takisawa, T., Sasaki, K., Sonoda, T., Yoshida, M., Takekawa, A., Mitsuzuka, S., Kobayashi, Y., Tsuihiji, T., Tsutsumi, Y., Manabe, M., Matsumoto, R., Kusuhashi, N., Kato, T., Takakuwa, Y., Miyata, S., Ando, H., Oishi, M., Mochizuki, T., Okura, M., and Yamaguchi Y.
  • 学会等名: Society of Vertebrate Paleontology
  • 発表場所: Dallas, USA
  • 年月日: 2015-10-13
  • 国際学会
• [学会発表] 岩手県久慈市の久慈層群玉川層から産出したコリストデラ類 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松本涼子，平山廉，武川愛，吉田将崇，三塚俊輔，滝沢利夫，堤之恭．
  • 学会等名: 日本古生物学会
  • 発表場所: 産業技術総合研究所
  • 年月日: 2015-06-26
• [学会発表] 水棲爬虫類コリストデラの骨内リモデリングに見られる特異性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 中島保寿，松本涼子
  • 学会等名: 日本古生物学会
  • 発表場所: 産業技術総合研究所
  • 年月日: 2015-06-26
• [学会発表] 淡水生爬虫類コリストデラ類における頸の動きの復元 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松本 涼子
  • 学会等名: 日本古生物学会
  • 発表場所: 豊橋市自然博物館
  • 年月日: 2015-01-31
• [学会発表] クチバシの骨の形態は角質の形態に制約を与えるか (2015)
  • 著者名/発表者名: 浦野 雪峰，松本 涼子，河部 壮一郎，田上 響，藤原 慎一
  • 学会等名: 日本古生物学会
  • 発表場所: 豊橋市自然博物館
  • 年月日: 2015-01-31
• [学会発表] Tarsal bone morphology of crocodiles reveals the ankle joint mechanism. (2014)
  • 著者名/発表者名: Suzuki, D., and Matsumoto, R.
  • 学会等名: Annual meeting of the Society of Vertebrate Paleontology
  • 発表場所: Estrel Berlin, Germany
  • 年月日: 2014-11-08
• [学会発表] Functional morphology of the palatal dentition in the reptilian group, Choristodera. (2014)
  • 著者名/発表者名: Matsumoto, R., and Evans, SE.
  • 学会等名: Annual meeting of the Society of Vertebrate Paleontology
  • 発表場所: Estrel Berlin, Germany
  • 年月日: 2014-11-06
• [学会発表] ワニの足関節の可動域 (2014)
  • 著者名/発表者名: 鈴木 大輔，松本 涼子．
  • 学会等名: 日本古生物学会
  • 発表場所: 九州大学総合博物館
  • 年月日: 2014-07-01
• [図書] 見る目が変わる博物館の楽しみ方 (2016)
  • 著者名/発表者名: 矢野興一編著
  • 総ページ数: 435
  • 出版者: ベレ出版
• [図書] 恐竜学入門 かたち・生態・絶滅 (2015)
  • 著者名/発表者名: 監訳 真鍋 真；訳者 藤原 慎一，松本 涼子
  • 総ページ数: 396
  • 出版者: 東京化学同人