研究課題
若手研究(B)
含リン交差共役化合物であるトリホスファ[3]ラジアレンは、機能性色素として有望な性質を秘めているが、その原料の一級ホスフィンの入手が合成上の大きな課題であった。本研究では、これまで合成が困難だったフェロセン部位を有する一級ホスフィンの簡便な合成法を開発した。トリホスファ[3]ラジアレンを配位子とするタングステン、クロム、白金錯体を合成し、錯形成によって光吸収特性、酸化還元電位、反応性に変化が起きることを見出した。フェロセン部位と硫黄-炭素二重結合を有する色素分子の設計および合成を行った。得られた色素分子は優れた光吸収特性と安定な酸化還元挙動を示すため、機能性色素としての応用が期待される。
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