研究課題/領域番号 |
26820216
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
木梨 真知子 佐賀大学, 低平地沿岸海域研究センター, 准教授 (90624263)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 防犯計画 / コンパクトシティ / 影響評価 / 防犯性 |
研究実績の概要 |
まちづくりの構想・計画段階に防犯性の視点を組み込むためには,都市の「部分的」な都市環境変容に着目していた防犯研究から脱却し,都市全体の大きな変容が犯罪発生に及ぼす影響を分析・予測・評価する犯罪影響評価が必須である.本研究では,都市のコンパクト化に伴う集約化・縮退化を都市全体の大きな変容と捉え,犯罪影響評価を通して防犯性を確保しながらコンパクト化を推進する方策を見出すことが目的である. 平成27年度は,コンパクト化に伴う都市変容が犯罪発生に与える諸影響について検討した.具体的には以下のとおりである. (1)文献調査に基づき,都市のコンパクト性を表す指標として7指標を選定した. (2)都市のコンパクト性および犯罪発生数に関して,GISを用いてデータセットを作成した.具体的には,佐賀県全域を対象に,コンパクト性指標に関わる統計データを収集し,GISを用いて三次メッシュ毎に7指標を算定した.犯罪データとしては,佐賀県警本部から提供された佐賀県の住宅侵入盗(2010~2014年)の住所データ(町丁目レベル)を用い,面積按分して三次メッシュ毎に算定した. (3)上記の成果を用いて,都市のコンパクト化が犯罪発生に及ぼす影響を算定するための犯罪発生予測モデルを構築した.このモデルを用いて次年度の成果に繋げる予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要で記載の通り,都市のコンパクト化による犯罪発生への影響に関する検討が概ね完了し,次年度以降の研究に繋がる有益な知見が得られた.
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は,犯罪発生および都市のコンパクト化の時系列変化を考慮し,都市のコンパクト化が犯罪発生へ及ぼす総合的影響を検討するとともに,コンパクトシティの将来的な防犯課題・対策案を見出すことを予定している.なお,当初予定では,犯罪データは全国市町村レベルの統計データを用いる予定であったが,佐賀県警より佐賀県町丁目レベルの住宅侵入盗に関する実データを提供していただいたため,研究対象を佐賀県とした分析を引き続き行う.これらの結果については,国内外の学会で発表する.
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の研究費は,ヒアリング調査旅費および国内外での学会発表,学会誌への投稿料等に用いる.
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