研究課題/領域番号 |
26820279
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
大林 潤 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (40372180)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 建築装飾 / 荘厳化 / 霊獣 / 建築彫刻 |
研究成果の概要 |
奈良県下の重要文化財等の物件について、修理工事報告書より建築装飾の関する情報を抜き出し、データベースを作成した。このデータベースでは、各物件に対し、収集した画像をリンクさせ、個別に画像を表示させる機能も備える工夫をおこなった。 装飾の題材に関しては、寺院建築で多く採用されている霊獣に関する図像学的表現について検討し、個々の図像がそれぞれ、決まった特徴を有しているが、その特徴は時代によって変化していることを明らかにした。また、これまで各建築で特定されてきた図像に多くの誤りがあり、特定の際には、図像学的特徴を精査する必要があることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作成したデータベースは、今後事例を増やしていくことによって、これまで全国で行われてきた文化財建造物の修理工事現場での装飾要素の特定と事例収集作業において実際に活用されることが期待できる。また、図像の特定に関しては、特定のための視点を提示することができ、建築の荘厳化が、単に華やかにすることが目的なのではなく、装飾によって空間の性格を意味づけていることを改めて明らかにした点に学術的意義がある。
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