研究成果の概要 |
B2O3に替わるネオジム磁石からの希土類抽出剤を開発するため、平衡実験によってRE2O3(RE=Nd,Dy,Pr)-Al2O3-SiO2系状態図を作成した。結果、いずれの系においても温度1400℃において均一融体範囲が存在することが確認され、その融体に対してNd2O3、Dy2O3、Pr2O3が最大で56-57mass%溶解することがわかった。また、ネオジム磁石をAl2O3, SiO2と混合し、温度1400℃に保持すると、収率99%以上でネオジム磁石から希土類がスラグ相に抽出され、Al2O3-SiO2系スラグを用いたネオジム磁石のリサイクルが可能であるとわかった。
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