研究課題
若手研究(B)
高分子中の分子拡散性は、デバイスの性能に大きな影響を与えうる重要な動的物性である。特に水素結合のような分子間相互作用はこの物性を大きく変化させうる。本研究においては、エネルギー媒体でもある水分子に焦点を当て、まず高分子水溶液中の水分子の拡散性を測定する手段の開発を行った。具体的には、非架橋の高分子を多孔質膜基材の中に化学的に固定化した膜を開発し、精密露点計と精密加湿装置を用いて、膜中の水分子拡散性を測定した。特に湿度がこの拡散性を約4桁にわたって大きく変化させる因子であることを発見し、その原因として高分子水溶液中の水の状態、それに付随する水素結合の状態が大きく変化していることを見出した。
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Journal of Chemical Engineering of Japan
巻: 印刷中
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http://www.res.titech.ac.jp/~zairyosys/yamaguchilab/j/pub/publication.html
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