癌胎児性抗原CEAの腫瘍マーカーとしての新たなる展開

• 研究課題/領域番号: 26830100
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 腫瘍診断学
• 研究機関: 慶應義塾大学 (2015-2016); 静岡県立静岡がんセンター(研究所) (2014)
• 研究代表者: 中尾 香菜子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (30583059)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: CEA / 腫瘍マーカー / アイソフォーム / スプライスバリアント / 膵臓がん / 癌 / 膵臓 / 膵疾患

研究成果の概要

代表的な腫瘍マーカーの1つ、癌胎児性抗原CEAにおける新規アイソフォームに着目し、野生型、2種類のアイソフォームを差別化する検出系を構築することを目的として研究を行った。2種類の新規CEAアイソフォームを特異的に認識する抗体を作製し、樹立したCEA野生型とアイソフォームを単独に発現する安定発現株およびCEAを発現・分泌する培養癌細胞を用いて、抗体の検証を行った。また、CEAアイソフォームの発現分泌様式が他と異なった膵臓がん由来培養細胞を用いて、検出系のさらなる検証を行った。

研究成果

• [雑誌論文] A novel splice variant of XIAP-associated factor 1 (XAF1) is expressed in peripheral blood containing gastric cancer-derived circulating tumor cells (2015)
  • 著者名/発表者名: Hatakeyama, K., Yamakawa, Y., Fukuda, Y., Ohshima, K., Wakabayashi-Nakao, K., Sakura, N., Tanizawa, Y., Kinugasa, Y., Yamaguchi, K., Terashima, M., Mochizuki, T
  • 雑誌名: Gastric Cancer 巻: 18 号: 4 ページ: 751-761
  • DOI: 10.1007/s10120-014-0426-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] Carcinoembryonic antigen-related cell adhesion molecule 4 (CEACAM4) is specifically expressed in medullary thyroid carcinoma cells (2014)
  • 著者名/発表者名: Wakabayashi-Nakao K, Hatakeyama K, Ohshima K, Ken Yamaguchi K, Mochizuki T.
  • 雑誌名: Biomed Res. 巻: 35(4) ページ: 237-242
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Exosome-mediated extracellular release of polyadenylate-binding protein 1 in human metastatic duodenal cancer cells. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ohshima K, Kanto K, Hatakeyama K, Ide T, Wakabayashi-Nakao K, Watanabe Y, Sakura N, Terashima M, Yamaguchi K, Mochizuki T.
  • 雑誌名: Proteomics 巻: 14 号: 20 ページ: 2297-2306
  • DOI: 10.1002/pmic.201300477
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] A novel splice variant of XIAP-associated factor 1 (XAF1) is expressed in peripheral blood containing gastric cancer-derived circulating tumor cells. (2014)
  • 著者名/発表者名: Hatakeyama, K.; Yamakawa, Y.; Fukuda, Y.; Ohshima, K.; Wakabayashi-Nakao, K.; Sakura, N.; Tanizawa, Y.; Kinugasa, Y.; Yamaguchi, K.; Terashima, M.; Mochizuki, T.
  • 雑誌名: Gastric cancer 巻: 印刷中
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] Characterization of CFTR mutations found in Japanese cystic fibrosis patients (2017)
  • 著者名/発表者名: Kanako Nakao, Reona Ishikura, Miyuki Nakakuki, Hiroshi Ishiguro, Tomoko Masaike, Yoshiro Sohma
  • 学会等名: 第94回日本生理学会大会
  • 発表場所: アクトシティ浜松（静岡県浜松市）
  • 年月日: 2017-03-28
• [学会発表] Characterization of G970-T1122del CFTR mutation found in Japanese CF patients (2016)
  • 著者名/発表者名: Kanako Nakao, Miyuki Nakakuki, Hiroshi Ishiguro, Yoshiro Sohma
  • 学会等名: 第47階日本膵臓学会大会・第20回国際膵臓学会・第6回アジアオセアニア膵臓学会
  • 発表場所: 仙台国際センター（宮城県仙台市）
  • 年月日: 2016-08-04
  • 国際学会
• [学会発表] 新規CEAアイソフォームたんぱく質の生物学的意義の検証 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中尾香菜子、畠山慶一、大島啓一、山口建、望月徹
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川)
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [学会発表] 分子間ジスルフィド結合の形成とN結合型糖鎖付加が起こらないヒトABCG2タンパク質は細胞に薬剤耐性を付与することができる。 (2014)
  • 著者名/発表者名: 佐竹一紘、中尾香菜子、石川智久、中川大
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川)
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [学会発表] 新規スプライシングバリアントXAF1は、胃がん患者末梢血中で発現している (2014)
  • 著者名/発表者名: 畠山慶一、山川雄士、大島啓一、中尾香菜子、谷澤豊、絹笠祐介、山口建、寺島雅典、望月徹
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川)
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [産業財産権] 抗プログルカゴン抗体 (2014)
  • 発明者名: 望月徹、大島啓一、畠山慶一、中尾香菜子、山口建
  • 権利者名: 望月徹、大島啓一、畠山慶一、中尾香菜子、山口建
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2014-134688
  • 出願年月日: 2014-06-30