研究成果の概要 |
タンパク質の構造揺らぎに基づく構造変化予測法を開発した. 計算手順として, 下記2過程を繰り返す. ①構造変化を引き起こす可能性が高い分子構造選択, ②複数の短時間MDシミュレーションによる選択分子構造の構造探索. 遷移確率が高い分子構造から短時間MDシミュレーションを繰り返すことで, タンパク質の構造遷移を促進し, 効率的に構造変化を予測する. 上記の計算手順に基づき, 様々な構造変化予測法を開発し, 実際の生体系に適用した. 具体的には, ミニタンパク質シニョリンの天然構造予測に適用し, 高精度での天然構造予測に成功した. また, 加水分解酵素T4リゾチームの開閉運動予測に成功した.
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