研究課題/領域番号 |
26850097
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
種子田 春彦 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (90403112)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 植物の水輸送 / 木部空洞化現象 / 壁孔 / 道管 / 通水コンダクタンス / 植物水分生理学 / 木材解剖学 / 最充填現象 / 木部閉塞現象 / 森林限界 / 再充填現象 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヤマグワを用いて、木部張力下でも再充填中の道管で陽圧を保つ仕組みの解明を試みた。ヤマグワでは、乾燥ストレス後に潅水した個体で茎の通水能力が回復した。壁孔内に気泡が入った状態を実験的に再現し、100 kPaの陽圧下でも気泡が維持できることを示した。さらに、この実験からは壁孔内の気泡が消える圧力は壁孔によって異なることが示された。このとき、再充填を完了させるためには、道管内腔へ水が流入する速度が隣接する道管へ水が流出する速度を上回る状態を作り再充填中の道管内の陽圧を維持する必要がある。しかし、両者の間には1000倍程度の差があり、新たな仮説の提唱が必須であることがわかった。
|