研究成果の概要 |
本研究の目的は、古材の材質を超広帯域マルチ分光計測(X線透過法・近赤外分光法・赤外分光法およびテラヘルツ時間領域分光法)により横断的に評価する計測アプローチを提案することにある。 乾燥・湿潤状態の両方で、それぞれ120,130,150,180度で熱処理を施したヒノキ(針葉樹)・ケヤキ(広葉樹)材を調整し、これらの近赤外スペクトルおよび赤外スペクトルおよびX線透過画像を測定した。解析が複雑な近赤外スペクトルに反応速度論的解析を行うことで、その劣化程度を各反応毎に分離して評価できる可能性が示された。
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