研究課題
若手研究(B)
嚢胞性線維症(CF)は呼吸器の慢性炎症が主病変の常染色体劣性遺伝性疾患であるが、炎症を惹起しやすい要因の一つとしてTLRシグナル抑制分子の発現量低下が挙げられる。本研究では未だCFにおいて報告のないTLRシグナル抑制分子SIGIRRに着目し、正常とCF細胞におけるSIGIRR発現量を全細胞と細胞膜上レベルで比較した。その結果、全細胞では正常およびCF細胞におけるSIGIRR発現量に大きな差異はなかったが、CF細胞膜上のSIGIRR発現量は正常細胞と比して著しく低下していた。今回の結果から、CF細胞においてSIGIRRの細胞膜上への発現効率又は膜上での安定性が低下していることが示唆された。
すべて 2014
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Journal of Biological Chemistry
巻: 289 号: 26 ページ: 18097-18109
10.1074/jbc.m113.532093