エピゲノム制御を支える核内解毒機構の実態解明

• 研究課題/領域番号: 26860180
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 医化学一般
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 北村 大志 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (20706949)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: NRF2 / FDH / グルタチオン / ヒストン脱メチル化 / ホルムアルデヒド / GSH / 酸化ストレス / ストレス防御

研究成果の概要

本研究では、エピゲノム制御機構を支える核内の解毒機構の実態解明を行った。遺伝子欠損細胞やマウスを用いた実験から、FDHとNRF2がグルタチオンを介して協調的に作用することで、レドックスバランスを調整していることが明らかになった。また、このNRF2-FDH-GSHシステムの生体における意義を検証したところ、肝臓の酸化ストレス時に機能していると考えられた。また、がん細胞でNRF2-GSH-FDHシステムが増強していると考えられる細胞を樹立することに成功した。

研究成果

• [雑誌論文] The actin family protein ARP6 contributes to the structure and the function of the nucleolus. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kitamura H, Matsumori H, Kalendova A, Hozak P, Goldberg IG, Nakao M, Saitoh N, Harata M.
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun. 巻: 464 ページ: 554-560
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Alcohol dehydrogenase 3 contributes to the protection of liver from nonalcoholic steatohepatitis. (2015)
  • 著者名/発表者名: Goto M, Kitamura H, Alam MM, Ota N, Haseba T, Akimoto T, Shimizu A, Takano-Yamamoto T, Yamamoto M, Motohashi H.
  • 雑誌名: Genes Cells 巻: - 号: 6 ページ: 464-480
  • DOI: 10.1111/gtc.12237
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Activation of the NRF2 pathway and its impact on the prognosis of anaplastic glioma patients. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kanamori M*, Higa T, Sonoda Y, Murakami S, Dodo M, Kitamura H, Taguchi K, Shibata T, Watanabe M, Suzuki H, Shibahara I, Saito R, Yamashita Y, Kumabe T, Yamamoto M, Motohashi H*, and Tominaga T.
  • 雑誌名: Neuro-Oncology 巻: 17 号: 4 ページ: 555-565
  • DOI: 10.1093/neuonc/nou282
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] KEAP1遺伝子変異はRASシグナルと協調して腫瘍形成を促進する． (2015)
  • 著者名/発表者名: 北村大志、本橋ほづみ
  • 学会等名: 第３８回日本分子生物学会年会／第８８回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド．神戸
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] 悪性神経膠腫におけるNRF2経路活性化と予後に関する検討． (2015)
  • 著者名/発表者名: 金森政之、比嘉剛志、園田順彦、村上昌平、北村大志、百々美奈、柴田龍弘、渡辺みか、鈴木博義、柴原一陽、齋藤竜太、山下洋二、隈部俊宏、山本雅之、本橋ほづみ、冨永悌二
  • 学会等名: 第１６回日本分子脳神経外科学会
  • 発表場所: アクトシティ浜松コングレスセンター, 浜松
  • 年月日: 2015-08-28
• [学会発表] グルタチオン依存性ホルムアルデヒド脱水素酵素ADH3による酸化ストレス防御と代謝制御 (2015)
  • 著者名/発表者名: 後藤まき、北村大志、Md. Morshedul Alam、長谷場健、山本照子、山本雅之、笠松真吾、井田智章、赤池孝章、本橋ほづみ．
  • 学会等名: Research PlaNet 2015
  • 発表場所: 梅田スカイビルタワー・ウェスト 大阪
  • 年月日: 2015-06-20
• [学会発表] Human ADH5 polymorphism affect susceptibility to electorphilic stresses. (2015)
  • 著者名/発表者名: Md. Morshedul Alam、後藤まき、北村大志、井田智章、赤池孝章、本橋ほづみ．
  • 学会等名: 日本生化学会東北支部第８１回例会
  • 発表場所: 東北大学片平さくらホール．仙台
  • 年月日: 2015-05-09
• [学会発表] Human ADH5 polymorphism affect susceptibility to electorphilic stresses. (2015)
  • 著者名/発表者名: Md. Morshedul Alam、後藤まき、北村大志、井田智章、赤池孝章、本橋ほづみ
  • 学会等名: 日本生化学 会東北支部第８１回例会
  • 発表場所: 東北大学片平さくらホール．仙台
  • 年月日: 2015-05-09
• [学会発表] Alcohol dehydrogenase 3 Cooperates with Keap1-Nrf2 system for Protection of Mouse Liver from Nonalcoholic Steatohepatitis (2015)
  • 著者名/発表者名: 後藤まき、北村大志、長谷場健、秋元敏雄、山本照子、山本雅之、本橋ほづみ
  • 学会等名: がんエピゲノム研究会 冬の合宿
  • 発表場所: 仙台 秋保 リゾートホテルクレセント
  • 年月日: 2015-02-14 – 2015-02-15
• [学会発表] 生体防御における転写因子Nrf2とグルタチオン依存 性ホルムアルデヒド脱水素酵素Adh3による協調作用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 後藤まき、北村大志、井田智章、澤智裕、赤池孝章、長谷場健、秋元敏雄、山本（高 野）照子、山本雅之、本橋ほづみ
  • 学会等名: 第８７回日本生化学会大会
  • 発表場所: 京都 国立京都国際会館
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [学会発表] IDH遺伝子変異がもたらすNRF2機能への影響の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 北村大志, 百々美奈, 比嘉剛志, 金森政之, 本橋ほづみ
  • 学会等名: 生命素子による転写環境とエネルギー代謝のクロストーク制御「転写代謝システム」ー平成26年度領域班会議ー
  • 発表場所: 仙台 秋保温泉 岩沼屋
  • 年月日: 2014-07-11 – 2014-07-13
• [学会発表] 転写因子Nrf2とグルタチオン依存性ホルムアルデヒド脱水素酵素Adh3による協調的生体防御機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 後藤まき, 北村大志, 澤智裕, 赤池孝章, 長谷場健, 秋元寿男, 山本照子, 山本雅之, 本橋ほづみ
  • 学会等名: 生命素子による転写環境とエネルギー代謝のクロストーク制御「転写代謝システム」ー平成26年度領域班会議ー
  • 発表場所: 仙台 秋保温泉 岩沼屋
  • 年月日: 2014-07-11 – 2014-07-13
• [図書] Keap1-Nrf2経路の遺伝子変異とがん代謝 (2014)
  • 著者名/発表者名: 北村大志 本橋ほづみ
  • 総ページ数: 229
  • 出版者: 羊土社