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The crucial role of the 12-HHT/BLT2 axis in skin homeostasis

研究課題

研究課題/領域番号 26860218
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 病態医化学
研究機関順天堂大学

研究代表者

リュウ ミン  順天堂大学, 医学部, 助手 (40705448)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2014年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード皮膚 / 創傷治癒 / 生理活性脂質
研究実績の概要

皮膚創傷治癒における12-HHT/BLT2の役割について
当研究室では、BLT2が皮膚表皮細胞に発現すること、BLT2の生体内リガンドが12-HHT という脂肪酸であることを明らかにしてきた。12-HHTはシクロオキシゲナーゼ(COX)およびトロンボキサンA2合成酵素(TxA2S)依存的に産生されることが知られている。これまでの申請者による予備的検討では、BLT2欠損およびCOX阻害剤であるアスピリンの投与により皮膚の創傷治癒が遅延することが明らかとなっている。
皮膚創傷部位の滲出液を採取しLC-MS/MSを用いて解析した結果、12-HHTが創傷後時間依存的に蓄積すること、アスピリンの投与により蓄積が消失することが明らかとなった。更に、TxA2S欠損マウスにおいても創傷治癒の遅延が観察されたことから、12-HHT/BLT2シグナルは創傷治癒を促進することが示唆された。また皮膚組織の解析より、BLT2欠損やアスピリン投与は真皮ファイブロブラストによる傷口収縮作用には影響を与えず、表皮ケラチノサイトによる再上皮化を遅延することが明らかとなった。そこで、BLT2過剰発現およびBLT2欠損ケラチノサイトを用いてin vitroの解析を行った結果、12-HHT/BLT2シグナルはケラチノサイトの増殖には影響を与えず、NFκB-TNFα-MMP9経路を活性化することでケラチノサイトの移動を亢進させることが明らかとなった。糖尿病において皮膚の創傷治癒が遅延することが知られており、深刻な問題となっている。糖尿病モデルマウス(db/db)を用いてBLT2作動薬の塗布による皮膚創傷への治癒効果を検討したところ、皮膚の再上皮化が亢進して創傷治癒を促進した。以上のことから、BLT2作動薬は難治性皮膚創傷の新規治療薬となり得るのではないかと考えている。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 12-hydroxyheptadecatrienoic acid promotes epidermal wound healing by accelerating keratinocyte migration via the BLT2 receptor.2014

    • 著者名/発表者名
      Liu M, Saeki K, Matsunobu T, Okuno T, Koga T, Sugimoto Y, Yokoyama C, Nakamizo S, Kabashima K, Narumiya S, Shimizu T, Yokomizo T
    • 雑誌名

      J Exp Med

      巻: 211 号: 6 ページ: 1063-1078

    • DOI

      10.1084/jem.20132063

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] アスピリンによる生理活性脂質12-HHTの産生阻害は皮膚創傷治癒の遅延を引き起こす2014

    • 著者名/発表者名
      佐伯和子、Liu M、横溝岳彦
    • 雑誌名

      実験医学 カレントトピックス

      巻: 32 ページ: 2267-2270

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [雑誌論文] The role of leukotrienes in allergic diseases.2014

    • 著者名/発表者名
      Liu M, Yokomizo T
    • 雑誌名

      Allergology International

      巻: -

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Crucial role of the 12-HHT receptor BLT2 in epidermal wound healing2014

    • 著者名/発表者名
      Liu M, Saeki K, Okuno T, Koga T, Sugimoto Y, Yokomizo T
    • 学会等名
      第11回 GPCR研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-05-09 – 2014-05-10
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2016-06-01  

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