研究課題
若手研究(B)
不全心における炎症と細胞老化の関連は明らかではなかったが、今回我々は心-血管-骨髄間の老化シグナルにより心筋組織で炎症が惹起されることを明らかにした。心不全モデルマウスでは心筋組織内の血管内皮細胞や骨髄細胞においてp53シグナルが上昇し、さらにp53依存的にICAM-1やインテグリンといった細胞接着因子の発現が増加していた。また交感神経刺激により血管内皮細胞やマクロファージのp53シグナルが上昇し、交感神経シグナルの抑制により心臓の炎症や心機能が有意に改善した。本研究により、圧負荷時には交感神経シグナル-p53-ICAM-1/インテグリン経路により心臓炎症が惹起されることがわかった。
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J Mol Cell Cardiol
巻: 85 ページ: 183-98
10.1016/j.yjmcc.2015.06.001