活性化プロテインCによるアレルギー性疾患新規治療法基盤の開発

• 研究課題/領域番号: 26860605
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 呼吸器内科学
• 研究機関: 三重大学
• 研究代表者: 高木 健裕 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), リサーチアソシエイト (70585174)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: アレルギー / 凝固制御因子 / 肥満細胞 / 好酸球 / 喘息 / 活性化プロテインＣ / トロンボモジュリン / 気道過敏性 / 気道リモデリング / 樹状細胞 / 凝固系 / サイトカイン / Ｔ細胞

研究成果の概要

本研究ではアレルギー性疾患に対するトロンボモジュリン（TM)及び活性化プロテインC （APC）の抑制効果を検討した。組換えヒトTM投与群のアレルギー性喘息マウスでは、非投与群にくらべ、気道過敏性と好酸球浸潤は有意に低下した。また、コントロール投与群にくらべ、組換えヒトTM投与群のアレルギー性喘息マウスでは、肥満細胞の脱顆粒化が有意に減少した。さらに、in vitro実験ではコントロールにくらべ、APC投与によりマウス骨髄由来樹状細胞の成熟が抑制された。以上の結果より、アレルギー性喘息に対するTMとAPCが有効であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] irculating fibrocytes correlate with the asthma control test score. (2016)
  • 著者名/発表者名: Kobayashi H, Naito M, Masuya M, Maruyama M, Urata K, Takahashi Y, Tomaru A,Fujiwara K, Ohnishi M, Takagi T, Kobayashi T,D'Alessandro-Gabazza C, Urawa M,Gabazza EC, Taguchi O, Takei Y.
  • 雑誌名: Allergol Immunopathol (Madr). 巻: 44 号: 3 ページ: 152-154
  • DOI: 10.1016/j.aller.2015.09.007
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Thrombomodulin Modulates Dendritic Cells via Both Antagonism of High Mobility Group Protein B1 and an Independent Mechanism (2014)
  • 著者名/発表者名: Toda M, D'Alessandro-Gabazza CN, Takagi T, Chelakkot-Govindalayathila AL, Taguchi O, Roeen Z, Munesue S, Yamamoto Y, Yamamoto H, Gabazza EC, Morser J.
  • 雑誌名: Allergology International 巻: 63 号: 1 ページ: 57-66
  • DOI: 10.2332/allergolint.13-OA-0595
  • NAID: 130004873109
  • ISSN: 1323-8930, 1440-1592
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] Matrix metalloproteinase-2 is protective in bleomycin-induced pulmonary fibrosis. (2015)
  • 著者名/発表者名: 1.Tomaru A, Gabazza E, Kobayashi T, Kobayashi H, Taguchi O, Takagi T, Oonishi M, Fujiwara K, D'Alessandro Gabazza C, Takahashi Y, Urata K.
  • 学会等名: International Conference of the European Respiratory Society, Netherlands
  • 発表場所: オランダ アムステルダム
  • 年月日: 2015-09-26
  • 国際学会
• [学会発表] Lung overexpression of matrix metalloproteinase-2 protects against bronchial asthma. (2015)
  • 著者名/発表者名: 2.Fujiwara K, Urata K, Tomaru A, Takahashi Y, Onishi M, Takagi T, Kobayashi H, D'Alessandro Gabazza CN, Gabazza EC, Taguchi O, Kobayashi T.
  • 学会等名: International Conference of the European Respiratory Society, Netherlands
  • 発表場所: オランダ アムステルダム
  • 年月日: 2015-09-26
  • 国際学会
• [学会発表] The immunomodulatory activity of protein S protects against allergic airway inflammation. (2015)
  • 著者名/発表者名: 3.Takahashi Y, Urata K, Tomaru A, Fujiwara K, Onishi M, Takagi T, Kobayashi H, D'Alessandro-Gabazza C, Gabazza E, Osamu Taguchi O, Kobayashi T.
  • 学会等名: International Conference of the European Respiratory Society, Netherlands
  • 発表場所: オランダ アムステルダム
  • 年月日: 2015-09-26
  • 国際学会
• [学会発表] 新規COPD誘発マウスモデルの検討。第55回日本呼吸器学会学術講演会 (2015)
  • 著者名/発表者名: 4.大西 真裕、小林 哲、浦田 健太郎、高橋 佳紀、都丸 敦史、藤原 研太郎、高木 健裕、小林 裕康、ガバザ エステバン、田口 修
  • 学会等名: 第55回日本呼吸器学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都・千代田区）
  • 年月日: 2015-04-17
• [学会発表] マウスモデルにおけるマトリックスメタロプロテアーゼ2(MMP-2)の肺線維化抑制効果の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 5.都丸 敦史、浦田 健太郎、高橋 佳紀、藤原 研太郎、大西 真裕、高木 健裕、小林 哲、小林 裕康、ガバザ エステバン、田口 修
  • 学会等名: 第55回日本呼吸器学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都・千代田区）
  • 年月日: 2015-04-17
• [学会発表] 非結核性抗酸菌に対する自然免疫について (2015)
  • 著者名/発表者名: ６.小林 裕康、北岡 一樹、浦田 健太郎、高橋 佳紀、都丸 敦史、藤原 研太郎、大西 真裕、高木 健裕、小林 哲、ガバザ エステバン、田口 修
  • 学会等名: 第55回日本呼吸器学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都・千代田区）
  • 年月日: 2015-04-17
• [学会発表] マウス疾患モデルを用いた線維化マーカーの探索 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小林 哲、Esteban C. Gabazza、浦田 健太郎、高橋 佳紀、都丸 敦史、藤原 研太郎、大西 真裕、高木 健裕、小林 裕康、Corina N. Dalessandro-Gabazza、戸田 雅昭、田口 修
  • 学会等名: 第11回呼吸器バイオマーカー研究会
  • 発表場所: 東京 都市センターホテル
  • 年月日: 2014-11-29
• [学会発表] COPD治療における“可逆性”の可能性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小林 哲、高橋 佳紀、都丸 敦史、藤原 研太郎、大西 真裕、高木 健裕、小林 裕康、Corina N. D’Alessandro-Gabazza、戸田 雅昭、Esteban C. Gabazza、田口 修
  • 学会等名: 第88回閉塞性肺疾患研究会
  • 発表場所: 東京 大手町サンケイプラザ
  • 年月日: 2014-07-19
• [学会発表] 肺アミロイドーシスの1例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高橋 佳紀、浦田 健太郎、都丸 敦史、藤原 研太郎、大西 真裕、高木 健裕、小林 哲、小林 裕康、田口 修、ガバザ・エステバン、大林 光念、安東 由喜雄
  • 学会等名: 第105回日本呼吸器学会東海地方学会
  • 発表場所: 名古屋市 中小企業振興会館
  • 年月日: 2014-06-21 – 2014-06-22
• [学会発表] 急速かつ高度の気管支拡張を呈したIgG4関連肺疾患の1例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 北岡 一樹、藤原 研太郎、浦田 健太郎、都丸 敦史、高橋 佳紀、大西 真裕、高木 健裕、小林 哲、小林 裕康、田口 修、Esteban C. Gabazza
  • 学会等名: 第105回日本呼吸器学会東海地方学会
  • 発表場所: 名古屋市 中小企業振興会館
  • 年月日: 2014-06-21 – 2014-06-22
• [学会発表] 気管支喘息における樹状細胞に対する活性化プロテインＣの役割 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高木健裕、高橋佳紀、都丸敦史、藤原研太郎、大西真裕、小林哲、小林裕康、ガバザ・エステバン、田口 修
  • 学会等名: 第54回日本呼吸器学会
  • 発表場所: 大阪 国際会議場
  • 年月日: 2014-04-26