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内在性タウの異常蓄積を検出できるヒト大脳皮質ニューロン培養系の作製

研究課題

研究課題/領域番号 26860668
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 神経内科学
研究機関広島大学

研究代表者

平木 啓子  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 研究員 (10455397)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2014年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードiPS細胞 / タウ / ニューロン
研究実績の概要

本研究は、タウをコードするMAPT遺伝子に新規変異を有する患者線維芽細胞由来のiPS細胞から、大脳皮質ニューロンを誘導し、in vitroで内在性タウの蓄積を検出できる大脳皮質ニューロン培養系の開発を目的として行なった。この培養系を用いてタウの異常蓄積の原因をスクリーニングすることは、タウ病変を有する多くの神経変性疾患の発症メカニズムの解明に役立つ。
1.タウをコードするMAPT遺伝子に変異のある線維芽細胞から、iPS細胞の誘導に成功した。MAPTの新規変異を有する3人の患者から採取した線維芽細胞から、Yamanaka法に準じてiPS細胞を誘導した。各線維芽細胞より、それぞれ7~15クローンのiPS細胞を樹立した。
2.健常者iPS細胞を用いて神経誘導プロトコールを作製した。患者iPS細胞では神経誘導がうまく起こらない可能性があるため、すでに分化能が高いことを確認した健常者iPS細胞株を用い、神経細胞の誘導を行なった。クローンによってばらつきが見られたものの、神経マーカーのTUJ1陽性細胞が70%~90%検出できる条件を確立した。
3.CRISPRにより、遺伝子変異を正常化したコントロールの作製を試みた。iPS細胞のクローン間の性質の差が大きいことはすでに知られているため、健常者iPS細胞と患者iPS細胞の単純な比較では、iPS細胞のクローン間の差が結果を左右する可能性が高い。そのため、患者iPS細胞株のMAPT遺伝子の変異をCRISPRにて正常配列にもどし、コントロールとなるiPS細胞の樹立を試みたがその途中で本年度の研究が終了した。
本研究は1年で終了となったが、今後患者iPS細胞と配列を正常化したコントロールiPS細胞から、大脳皮質ニューロンを誘導して比較する予定であった。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2016-06-01  

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