研究成果の概要 |
Parkinson病(PD)における芳香族アミノ酸脱炭酸酵素(AADC)活性の病態と,AADC遺伝子を搭載したアデノ随伴ウイルスベクターを被殻に注入した遺伝子治療の効果を,AADCトレーサーの6-[18F]fluoro-L-m-tyrosine (FMT)を使用したpositron emission tomography (PET)により解析した.PDでは初期から被殻背外側部のFMT集積が低下し,発症3年以降は被殻全域で低下していた.尾状核と側坐核の集積は比較的保たれていた.すくみ足重症度は青斑核FMT集積の低下と相関していた. 遺伝子治療後から被殻のFMT集積が増加し5年後にも持続していた.
|