小児先天性心疾患術後の急性腎傷害発症危険因子の解明

• 研究課題/領域番号: 26860827
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 小児科学
• 研究機関: 東京慈恵会医科大学
• 研究代表者: 平野 大志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90424663)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 先天性心疾患 / 急性腎傷害 / 小児

研究成果の概要

本研究の目的は、先天性心疾患(CHD)術後の急性腎傷害(AKI)の発症率を調査するとともに、その危険因子を同定することである。本研究の結果、CHD術後に23%がAKIを発症していた。また、人工心肺使用と阻血の有無がCKD術後のAKI発症の危険因子であることが判明した。さらに、AKIを合併した104例 (男児68例、女児34例) を2年間追跡したところ、23例 (22%) が2年間の間に死亡しており、術後から死亡までの平均期間は170日間であった。死亡率は明らかに非AKI群に比してAKI群で高率であり、術後のAKIがその後の死亡率に寄与していることが判明した。

研究成果

• [学会発表] Prognosis for children with acute kidney injury after cardiac surgery (2016)
  • 著者名/発表者名: Daishi Hirano
  • 学会等名: 17th Congress of the Internationa Pediatric Nephrology Association
  • 発表場所: Brazil
  • 年月日: 2016-09-22
  • 国際学会
• [学会発表] 小児先天性心疾患術後急性腎傷害合併患者の追跡予後 (2016)
  • 著者名/発表者名: 平野大志
  • 学会等名: 第51回日本小児腎臓病学会
  • 発表場所: 愛知県
  • 年月日: 2016-07-07
• [学会発表] 小児先天性心疾患術後急性腎傷害合併患者の追跡予後 (2016)
  • 著者名/発表者名: 平野大志
  • 学会等名: 第119回 日本小児科学会学術集会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2016-05-13
• [学会発表] Independent risk factor for acute kidney injury after surgery for congenital heart disease (2014)
  • 著者名/発表者名: Hirano D，Iijima M，Higurachi N，Kawachi S，Ito A，Yamada A，Kakegawa D，Miwa S，Ida H
  • 学会等名: Asian Congress of Pediatric Nephrology
  • 発表場所: New Delhi
  • 年月日: 2014-12-04 – 2014-12-06
• [学会発表] 小児先天性心疾患術後の急性腎傷害発症危険因子の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平野大志，伊藤亮，山田哲史，掛川大輔，三輪沙織，井田博幸
  • 学会等名: 日本小児腎臓病学会学術集会
  • 発表場所: 秋田
  • 年月日: 2014-06-05 – 2014-06-07
• [学会発表] 小児先天性心疾患術後の急性腎傷害発症危険因子の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平野大志，飯島正紀，日暮憲道，河内貞貴，井田博幸
  • 学会等名: 日本小児科学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2014-04-11 – 2014-04-13