研究課題
若手研究(B)
未熟児貧血における輸血療法時の脳血液量の変化を、近赤外光時間分解分光法装置 (TRS)を用いて測定し、輸血により脳血液量の絶対量が減少することを報告した。輸血による臨床症状改善効果が輸血前の脳血液量が多い症例において顕著であった。脳血液量は、新たな輸血適応判断基準になりえる。輸血時脳血液量減少は、背景に貧血の進行に対する代償性の脳血液量増加があることを示している。しかし、この脳血液量の増加がどのように生じるかは未解明であった。我々は豚新生仔貧血モデルを用いて、貧血の進行に伴う脳血液量の増加は脳動脈血液量の増加により生じており、脳静脈血液量は貧血が進行してもほぼ変化しないことが明らかにした。
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Neonatology
巻: 111 号: 3 ページ: 203-210
10.1159/000450721