研究成果の概要 |
各種皮膚腫瘍における癌関連遺伝子の変異検索のため、遺伝子それぞれの変異hot spotを効率的に検索可能なSNaPshot法を導入した。本システムにより複数遺伝子の変異を同時に解析可能である。有棘細胞癌 29検体, Bowen22検体を解析し、2例(3.9%)からKRAS変異を検出した。悪性黒色腫では32例中7例(31%)にBRAF, KRAS, HRASの変異が検出された。毛母腫と表皮様嚢腫のHybrid cystにおけるβ-カテニン遺伝子変異についても検討した。本研究により種々の皮膚腫瘍における癌関連遺伝子変異の情報が得られた。これは将来の新薬開発に有用な情報となろう。
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