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がん幹細胞を標的とした放射線増感の研究

研究課題

研究課題/領域番号 26861018
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 放射線科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

平井 崇久  順天堂大学, 医学部, 助教 (30626669)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 交付 (2014年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード放射線増感 / 陽子線 / PARP阻害剤 / X線 / 血管新生 / CSF-1
研究実績の概要

近年、がん細胞内の調整に働く分子を標的とした分子標的治療薬の開発は目覚ましく、新たな放射線増感候補薬剤として期待されている。
本研究では、まず放射線や抗がん剤によるDNA損傷の修復経路をターゲットとした分子標的薬剤であるpoly(ADP-ribose) polymerase (PARP)阻害剤の放射線増感効果に着目し研究を進めた。
がん放射線治療において粒子線治療の一種である陽子線治療は、良好な線量分布などの観点から注目を集めている。本研究において、陽子線の放射線増感剤の報告が無いなか、PARP阻害剤の陽子線増感効果を報告した。同報告は、PARP阻害剤が陽子線の放射線増感剤として有用である可能性を示唆する上で重要と考えられる。
また、現在、その他の放射線増感の標的候補分子としてがんの微小環境、特に血管新生に関わる分子に注目し、その阻害剤の放射線増感効果の観察をin vivoにて進めている。これらのうちCSF-1受容体の阻害が骨髄性由来細胞への影響を介して放射線照射後の神経膠芽種の再発を遅延させることを報告した。神経膠芽種細胞株を用いたin vivoでのモデルとして、以前より検討を重ねていた定位的細胞注入法を用いたマウス脳腫瘍モデルを採用した。この方法は、脳由来の細胞株を用いるモデルとして皮下移植と比較しより生理的と考えられる。同方法において、約80%の移植片生着率を確認されたため、今後引き続き同系を用いたin vivoでの放射線増感の効果とメカニズムの解析、さらに癌幹細胞集団に対する影響をフローサイトメトリーやウェスタンブロッティング法を用いて検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

移植片モデルの安定性が得られ、in vivoでの抗腫瘍効果の検討も進んでいる。今後、他の放射線増感候補薬剤の効果とメカニズムの検討も進めていく。

今後の研究の推進方策

当初、in vivoモデルとして皮下移植モデルを想定していたが、脳由来のがん細胞株を用いる場合、マウス脳への移植がより生理的と考えられたためマウス脳腫瘍モデルを採用することとした。

次年度使用額の使用計画

次年度は実験環境が整っているため、研究費は前年度よりの繰越分も含め、主に消耗品(実験薬剤、実験関連物品、マウス購入費)、論文投稿費用などに使用し、研究を進めていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2014 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] The distinctive properties of PARP and PARG as a cancer therapeutic target2014

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Fujimori, Takahisa Hirai, Kengo Inoue, Fumiaki Koizumi, Mitsuko Masutani
    • 雑誌名

      JSM Clinical Oncology and Research

      巻: 2 ページ: 1033-1033

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2023-03-23  

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