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胃癌腹膜播種に対するアデノウイルスベクターを用いたSOCS-1による遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 26861070
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

中塚 梨絵  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50621025)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2014年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード胃癌 / SOCS1 / 腹膜播種
研究実績の概要

(背景・目的)胃癌腹膜播種は胃癌の死亡の約半数で認められ、極めて難治性の高い疾患である。これまで、腹腔内化学療法や温熱化学療法、外科治療などの治療成績が報告されてきたが、満足のいく成績ではなくいまだに標準的な治療法は存在しない。Suppressor Of Cytokine Signaling (以下SOCS)は、細胞間情報伝達物質であるサイトカインの制御を担っている分子でありJAKを競合的に阻害する作用を持つ。多くの胃癌においてJAK/STATシグナル伝達経路が過剰に亢進しがん細胞の増殖に関与している。本研究では、胃癌腹膜播種モデルを作成し、SOCSを組み込んだアデノウイルスベクターを用いた腹腔内治療の有用性について検討した。
(結果)①胃癌細胞株に対するin vitroでのSOCS1治療効果:胃癌腹膜播種形成株6種類のうちで、3種類の胃癌細胞株(AGS,MKN45,KATO-Ⅲ)において、SOCS1の遺伝子治療に応じて細胞増殖の抑制効果が得られた。caspase-3の活性が上昇し、apoptosisが誘導されていることが示された。②アデノウイルスベクターを用いた腹膜播種モデルに対するSOCS1遺伝子治療:胃癌細胞株を腹腔内に移植後、in vivo real time imagingにて腹腔内播種を確認し、2群(投与群、非投与群)に分け、治療を行った。それぞれ腹腔内にルシフェリン基質を注入し光量を測定することで腫瘍効果を検討した。治療開始時、5週目では差がなかったものの7週目において、両群の間に有意な光量の差を認めた。また、病理学的にも、治療群にて腹膜播種病変の細胞死の変化を認めた。治療後の生存曲線を検討した結果、治療群において、延長効果を認めた。
(結語) 胃癌腹膜播種モデルマウスに対するアデノウイルスベクターを用いたSOCS分子による遺伝子治療の有用性を示した。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 胃癌におけるSOCS-1遺伝子治療の細胞周期への効果2014

    • 著者名/発表者名
      中塚梨絵,世良田聡、藤本穣、高橋剛、宮崎安弘、黒川幸典、山崎誠、宮田博志、中島清一、瀧口修司、森正樹、土岐祐一郎、仲哲治
    • 学会等名
      第73回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2014-09-24
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] Gene therapy for peritoneal dissemination model of gastric cancer using SOCS-1 by Adenoviral Vector2014

    • 著者名/発表者名
      Nakatsuka R, 'Takahashi T., Serada S., Fujimoto F., Souma Y., Miyazaki Y., Kurokawa Y., Yamasaki M., Miyata H., Nakajima K., Takiguchi S., Mori M., Doki Y., Naka T.
    • 学会等名
      AACR Annual Meeting 2014
    • 発表場所
      San Diego、USA
    • 年月日
      2014-04-05
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 胃癌腹膜播種に対するアデノウイルスベクターを用いたSOCS-1遺伝子治療2014

    • 著者名/発表者名
      中塚梨絵、高橋剛、原尚志、広田将司、宮崎安弘、黒川幸典、山崎誠、宮田博志、瀧口修司、森正樹、土岐祐一郎
    • 学会等名
      第114回日本外科学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2014-04-03
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2016-06-01  

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