研究課題/領域番号 |
26861075
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
富丸 慶人 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70528570)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膵癌 / エクソソーム / microRNA / 化学放射線療法 |
研究実績の概要 |
本研究では,膵癌患者の癌治療成績向上を目指し,近年治療耐性との関連が示唆されているmicroRNA(miRNA)に注目し,膵癌症例の体液中エクソソーム分画に存在するmiRNAの発現プロファイルを解析することで耐性に関わるmiRNAを同定し,その機序に基づいた治療効果予測モデルを構築することを目的とした. 平成26年度の研究の成果としては,まず,膵癌患者の臨床検体における血液,尿,唾液,膵液などの体液から抽出したエクソソームに含まれるmiRNAの網羅的発現解析に基づく治療耐性に関連するmiRNAの同定することを目的として,この目標達成の予備実験として,エクソソームを抽出する手技の確立およびエクソソーム中に含まれるmiRNAを確認することとした.膵癌細胞株をテストサンプルとして,サンプルの培養上清中に含まれるエクソソーム分画を抽出し,エクソソームのマーカーである特定の蛋白質が同分画に一定の割合で含まれていることを確認した.この結果は,エクソソーム抽出が適切に行われていることを示すものであると考えられた.続いて,この抽出したエクソソーム分画をサンプルとして,特定のmiRNAを標的としたqRT-PCRを行い,特定のmiRNAが同分画内に含まれていることを確認した.また,同じサンプルに対してmiRNA網羅的発現解析(東レ社,miRNA microarray(3D-Gene miRNA Oligo chip))を行うことで,特定のmiRNAのみならず,多種のmiRNAが同分画内に含まれていることを確認した.
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