研究課題/領域番号 |
26861109
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
阪本 朋彦 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (40644993)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アディポネクチン / 大動脈解離 |
研究実績の概要 |
動物実験に先立ち、ヒト血中アディポネクチン濃度に関し、検討することとした。ステントグラフト治療前の大動脈解離患者の血中のアディポネクチン濃度をELISAにて測定し(急性大動脈解離 9名、慢性大動脈解離 9名)、健常人(11名)の血中アディポネクチン濃度と比較したところ、急性大動脈解離では明らかな有意差は認めなかったが、慢性大動脈解離の患者において血中アディポネクチン濃度が低下していた(健常人 9.8±5.3 μg/ml vs. 急性大動脈解離 8.5±4.1 μg/ml vs. 慢性大動脈解離 5.0±3.1 μg/ml )。また、B型大動脈解離において降圧安静治療を施行された患者において24時間以内、24~72時間、72時間以降で血中のアディポネクチン濃度を測定すると(N=5) 、24時間以内に比較し、時間経過とともにアディポネクチン濃度は減少していた(24時間-78時間: 80.4±11.3%, 78時間以降:62.5±21.5% vs. 24時間以内)。これらの結果より、大動脈解離発症から慢性期に移行するに従い、血中のアディポネクチンが低下するのではないかと考えられ、大動脈リモデリング等に関与する可能性が示唆された。現在までに大動脈解離とアディポネクチンの関係について調べられた報告は認めず、その相関性を示せた事は臨床的にも意義深い。
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