研究成果の概要 |
酸性環境が肉腫細胞に及ぼす影響について検討した。脂肪肉腫細胞株(SW872)をpH6.4およびpH7.4で調節したメディウムでそれぞれ培養した結果、酸性環境下でSW872は浸潤能、増殖能ともに増加した。次に酸性環境を形成する重要な因子としてプロトンポンプであるV型ATPase (V-ATPase)に注目した。脂肪腫(良性)と脱分化型脂肪肉腫(悪性)でV-ATPaseのmRNAの発現を比較したところ、脱分化型脂肪肉腫においてアイソフォームa3, E2, F, G2, H の発現が高いことが明らかとなった。
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