アディポネクチンによる腎結石抑制メカニズムの解明と治療への応用

• 研究課題/領域番号: 26861282
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 泌尿器科学
• 研究機関: 名古屋市立大学
• 研究代表者: 藤井 泰普 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (30566229)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: メタボリックシンドローム / 腎結石 / アディポネクチン / 尿路結石

研究成果の概要

ob/obのみに結石形成を認めた。また、APN投与により結石形成の抑制を認めた。マイクロアレイ解析では、MetSによる腎結石形成の促進関連遺伝子として243の遺伝子が発現低下し、259の遺伝子が発現増加していた。これらのGene ontology解析では、細胞接着、炎症、免疫応答の亢進とミトコンドリア機能の低下を示した。APNによる腎結石形成の抑制関連遺伝子として154の遺伝子が発現低下し、190の遺伝子が発現増加していた。これらのGene ontology解析では、抗炎症作用と抗アポトーシス作用を示した。APN産生を促進させることにより治療への応用が考慮された。

研究成果

• [学会発表] メタボリックシンドロームにおける腎結石とマクロファージとの関連性の検討。 (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤井 泰普、田口 和己、岡田 淳志、杉野 輝明、海野 怜、宇佐美 雅之、濵本 周造、安藤 亮介、神谷 浩行、伊藤 恭典、戸澤 啓一、郡 健二郎、安井 孝周
  • 学会等名: 第66回日本泌尿器科学会中部総会
  • 発表場所: 四日市市文化会館 他（三重県四日市市）
  • 年月日: 2016-10-27
• [学会発表] Inhibitory effect of Rooibos tea on urinary stone formation in a rat model. (2016)
  • 著者名/発表者名: Hirose Yasuhiko, Taguchi Kazumi, Fujii Yasuhiro, Niimi Kazuhiro, Usami Masayuki, Kobayashi Takahiro, Hirose Masahito, Okada Atsushi, Tozawa Keiichi, Kohri Kenjiro, Yasui Takahiro, Mokoena Mpho, Rodgers Allen
  • 学会等名: 13th International Symposium on Urolithiasis
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
  • 年月日: 2016-07-19
  • 国際学会
• [学会発表] Effects of atherosclerosis-related factors on renal crystal formation in a mouse model of metabolic syndrome. (2016)
  • 著者名/発表者名: Fujii Yasuhiro, Okada Atsushi, Taguchi Kazumi, Ito Yasuhiko, Usami Masayuki, Hamamoto Shuzo, Ando Ryosuke, Itoh Yasunori, Sakakura Takeshi, Kohri Kenjiro, Yasui Takahiro
  • 学会等名: 13th International Symposium on Urolithiasis
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
  • 年月日: 2016-07-19
  • 国際学会
• [学会発表] Nnt gene suppresses kidney stone formation and oxidative stress. (2016)
  • 著者名/発表者名: Usami Masayuki, Fujii Yasuhiro, Hirose Yasuhiko, Hamamoto Shuzo, Ando Ryosuke, Okada Atsushi, Itoh Yasunori, Tozawa Keiichi, Gao Bing, Kohri Kenjiro, Yasui Takahiro
  • 学会等名: 13th International Symposium on Urolithiasis
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
  • 年月日: 2016-07-19
  • 国際学会
• [学会発表] Macrophage-derived cytokines and chemokines may be new markers for calcium oxalate stone formation risk in humans. (2016)
  • 著者名/発表者名: Okada Atsushi, Unno Rei, Taguchi Kazumi, Fujii Yasuhiro, Hamamoto Shuzo, Ando Ryosuke, Tozawa Keiichi, Kohri Kenjiro, Yasui Takahiro
  • 学会等名: 13th International Symposium on Urolithiasis
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
  • 年月日: 2016-07-19
  • 国際学会
• [学会発表] 腎結石患者に特異的な尿中マクロファージ関連マーカーの同定。 (2016)
  • 著者名/発表者名: 岡田 淳志、海野 怜、田口 和己、藤井 泰普、濵本 周造、安藤 亮介、戸澤 啓一、郡 健二郎、安井 孝周
  • 学会等名: 第59回日本腎臓学会学術集会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-06-17
• [学会発表] 腎結石形成におけるオートファジーの関与と機能解析。 (2016)
  • 著者名/発表者名: 海野 怜、田口 和己、藤井 泰普、濵本 周造、安藤 亮介、岡田 淳志、戸澤 啓一、郡 健二郎、安井 孝周
  • 学会等名: 第59回日本腎臓学会学術集会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-06-17
• [学会発表] Identification of urinary macrophage-related factors specific to patients with calcium oxalate stones using multiplex analysis. (2016)
  • 著者名/発表者名: Okada Atsushi, Taguchi Kazumi, Fujii Yasuhiro, Hamamoto Shuzo, Hirose Masahito, Itoh Yasunori, Tozawa Keiichi, Sasaki Shoichi, Hayashi Yutaro, Kohri Kenjiro, Yasui Takahiro
  • 学会等名: American Urological Association Annual Meeting 2016
  • 発表場所: San Diego (USA)
  • 年月日: 2016-05-06
  • 国際学会
• [学会発表] Different roles of M1/M2 macrophage phenotype for renal crystal formation. (2016)
  • 著者名/発表者名: Taguchi Kazumi, Okada Atsushi, Unno Rei, Fujii Yasuhiro, Hirose Yasuhiko, Usami Masayuki, Hamamoto Shuzo, Ando Ryosuke, Itoh Yasunori, Tozawa Keiichi, Kohri Kenjiro, Yasui Takahiro
  • 学会等名: American Urological Association Annual Meeting 2016
  • 発表場所: San Diego (USA)
  • 年月日: 2016-05-06
  • 国際学会
• [学会発表] パネルディスカッション 「尿路結石症研究の最前線」メタボリックシンドロームと尿路結石。 (2016)
  • 著者名/発表者名: 安藤 亮介、鈴木 貞夫、細野 晃弘、山田 珠樹、田口 和己、藤井 泰普、岡田 淳志、戸澤 啓一、郡 健二郎、安井 孝周
  • 学会等名: 第104回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 仙台国際センター 他（宮城県仙台市）
  • 年月日: 2016-04-23
• [学会発表] 当院におけるECIRS(endoscopic intrarenal surgery)の導入初期の治療成績の検討。 (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤井 泰普、太田 裕也、池上 要介、永田 大介、丸山 哲史、安井 孝周
  • 学会等名: 第104回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 仙台国際センター 他（宮城県仙台市）
  • 年月日: 2016-04-23
• [学会発表] 腎結石モデルラットを用いたルイボス茶の結石抑制作用の検討。 (2016)
  • 著者名/発表者名: 廣瀬 泰彦、海野 怜、伊藤 靖彦、藤井 泰普、田口 和己、宇佐美 雅之、濵本 周造、安藤 亮介、岡田 淳志、戸澤 啓一、郡 健二郎、アレン ロジャース、安井 孝周
  • 学会等名: 第104回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 仙台国際センター 他（宮城県仙台市）
  • 年月日: 2016-04-23
• [学会発表] Identification of the urinary macrophage-and neutrophil-related factors as new risk indexes for patients with urinary stones 尿路結石患者の新たなリスク因子となる尿中マクロファージ・好中球関連因子の同定。 (2016)
  • 著者名/発表者名: Okada Atsushi, Unno Rei, Fujii Yasuhiro, Taguchi Kazumi, Hamamoto Shuzo, Hirose Masahito, Tozawa Keiichi, Kohri Kenjiro, Yasui Takahiro
  • 学会等名: 第104回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 仙台国際センター 他（宮城県仙台市）
  • 年月日: 2016-04-23
• [学会発表] 「尿路結石症研究の最前線」メタボリックシンドロームと尿路結石 (2016)
  • 著者名/発表者名: 安藤 亮介、鈴木 貞夫、細野 晃弘、山田 珠樹、田口 和己、藤井 泰普、岡田 淳志、戸澤 啓一、郡 健二郎、安井 孝周
  • 学会等名: 第104回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 仙台国際センター、東北大学百周年記念会館(宮城県仙台市)
  • 年月日: 2016-04-23
• [学会発表] 肥満における腎結石形成では腎の動脈硬化関連因子の発現が亢進する (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤井 泰普、太田 裕也、池上 要介、永田 大介、丸山 哲史、岡田 淳志、田口 和己、濵本 周造、安藤 亮介、矢内 良昌、坂倉 毅、戸澤 啓一、郡 健二郎、安井 孝周
  • 学会等名: 第65回日本泌尿器科学会中部総会
  • 発表場所: 長良川国際会議場、岐阜都ホテル（岐阜県岐阜市）
  • 年月日: 2015-10-23
• [学会発表] マルチプレックス解析を用いたシュウ酸カルシウム患者に特異的な尿中マクロファージ関連因子の同定 (2015)
  • 著者名/発表者名: 岡田 淳志、海野 怜、田口 和己、遠藤 純央、小林 隆宏、廣瀬 泰彦、藤井 泰普、宇佐美 雅之、浜本 周造、安藤 亮介、矢内 良昌、伊藤 恭典、戸澤 啓一、安井 孝周、郡 健二郎
  • 学会等名: 日本尿路結石症学会第25回学術集会
  • 発表場所: ロワジールホテル旭川(北海道旭川市)
  • 年月日: 2015-08-28
• [学会発表] シュウ酸カルシウム結石患者に特異的な新規尿中因子IL-4の同定 (2015)
  • 著者名/発表者名: 岡田 淳志、安井 孝周、田口 和己、海野 怜、藤井 泰普、濵本 周造、広瀬 真仁、戸澤 啓一、郡 健二郎
  • 学会等名: 第103回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 石川県立音楽堂、ANAクラウンプラザホテル他(石川県金沢市)
  • 年月日: 2015-04-18
• [学会発表] 腎尿細管細胞・脂肪細胞・マクロファージの共培養システムを用いたメタボリックシンドローム環境下の結石形成機序の解明 (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤井 泰普、岡田 淳志、左 立、市川 潤、田口 和己、濵本 周造、池上 要介、永田 大介、安井 孝周、丸山 哲史、戸澤 啓一、郡 健二郎
  • 学会等名: 第103回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 石川県立音楽堂、ANAクラウンプラザホテル他(石川県金沢市)
  • 年月日: 2015-04-18
• [図書] 泌尿器外科 (2017)
  • 著者名/発表者名: 岡田 淳志、田口 和己、藤井 泰普、濵本 周造、安藤 亮介、安井 孝周
  • 総ページ数: 9
  • 出版者: 医学図書出版
• [図書] 腎臓内科・泌尿器科 (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤井 泰普、岡田 淳志、田口 和己、安藤 亮介、安井 孝周
  • 総ページ数: 5
  • 出版者: 科学評論社