研究実績の概要 |
これまで18q23に位置するGALR1の高メチル化が生存率を有意に低下させ、遺伝子導入することで癌細胞増殖能を低下させることからも、脱メチル化剤の有効性を示唆してきた。また、VEGF/Bcl-2経路に作用する分子標的薬に抗腫瘍・血管新生抑制作用があり、さらにはメトロノーム投与法によって持続的な血管新生抑制効果や治療抵抗性の癌を抑え込むといった可能性も示した。今回我々は、血管新生をin vivo, in vitroから評価する手法を用いてDNA脱メチル化剤の薬理効果について調べる予定である。さらに、脱メチル化剤が化学療法抵抗性の癌に対して感受性を増すとの報告があり、従来の抗癌剤(Cisplatin)、同様のエピジェネティック治療薬であるヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤(TrichostatinA)、放射線治療の組み合わせによる効果を調べた。
|