研究課題
若手研究(B)
扁平母斑は日本では高頻度にみられる先天性の皮膚色素異常で、治療への需要が非常に高いものの、効果的な治療法がなく、その病態はほとんど解明されていない。扁平母斑は表皮メラノサイトの機能異常と考えられるため、扁平母斑メラノサイトのIn vitroでの分子生物学的解析が必要と考えた。これまで確立されていないメラノサイトの初代培養に取り組んだ。切除皮膚を酵素で処理し、表皮から真皮を分離除去した後、細胞混濁液をメラノサイト増殖培地で培養した。播種する細胞濃度を調整することでメラノサイトの増殖が得られた。続いて扁平母斑組織からの細胞回収を試みたが、採取量が少なく初代株を得るために難渋している。