研究課題
若手研究(B)
口腔扁平上皮癌が形成する癌微小環境において、NOTCHシグナルが果たす役割を病理形態学的、分子生物学的手法を用いて検討した。その結果、およそ舌扁平上皮癌の1/3の症例で、癌浸潤部の胞巣周囲にNOTCH3陽性を示す癌関連線維芽細胞が誘導されていること、NOTCH3発現が腫瘍の大きさと有意な関連があること、そのNOTCH3を介して血管新生が促進されていることが明らかとなった。また、NOTCH3陽性癌関連線維芽細胞が誘導されている症例は、陰性例に比して予後が不良である事も分かった。本研究結果から、癌微小環境のNOTCHシグナルをターゲットとした新たな口腔癌治療の展開が期待される。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)
PLoS ONE
巻: 11 号: 4 ページ: 223-231
10.1371/journal.pone.0154112