研究課題
若手研究(B)
本研究では、Wntシグナルが顎下腺上皮組織(導管および腺房)の形態形成(成長および分岐形成)に与える影響とその機構について明らかにした。In vitro実験系としてのマウス胎児顎下腺由来上皮単独培養系において、Wnt分泌阻害剤存在下では、形態形成が抑制された。また、Wnt/β-カテニン経路を活性化すると、導管において、前駆細胞数の増殖能(Ki67陽性細胞数の増加)が促進した。薬剤誘導性安定型β-カテニン発現マウス(Ctnnb1(Ex3)Δ/Δ)由来の唾液腺上皮組織では内腔を伴う腺房数が減少し、AQP5およびPSP発現の減少、そして細胞内シグナル伝達AKTのリン酸化が抑制された。
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