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IL-6に着目した歯髄炎の病態形成における歯髄細胞と血管内皮細胞のクロストーク

研究課題

研究課題/領域番号 26861603
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

藤原 英明  岩手医科大学, 歯学部, 助教 (20405781)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2014年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード歯肉治療 / 細胞増殖 / 細胞分化
研究実績の概要

歯周炎をはじめとした歯周組織の炎症ならびに炎症後の組織修復には複雑な免疫反応が関与することで、その根治を目指した治療法の確立を困難なものとしている。炎症誘発から組織修復までの一連の過程を理解するために、本研究では歯髄ならびに歯根膜、歯肉由来線維芽細胞と骨髄由来間葉系幹細胞のサイトカイン・ケモカインネットワークを介した相互作用を解明する。組織破壊を伴う重篤な炎症は、主として局所に浸潤したマクロファージから分泌されるIL-1β、IL-6、TNF-αといった炎症性サイトカインの作用による過剰な炎症反応が要因とされている。一方、炎症治癒後の組織修復には、結合組織構成細胞への分化能を有する間葉系幹細胞が関与する。主として骨髄に存在する間葉系幹細胞は血行性に全身に運ばれてケモカインCXCL12(SDF-1α)やCCL2(MCP-1)の作用によって炎症部位に遊走・集積し、様々な細胞へと分化することで組織修復に働くとされている。本年度は歯根膜由来線維芽細胞におけるケモカインの発現や、間葉系幹細胞における遊走促進効果効果を明らかにしている。即ち、歯根膜由来線維芽細胞を炎症性サイトカインIL-1β、IL-6ならびにTNF-αで処理すると、SDF-1αとMCP-1のmRNA発現が有意に誘導された。発現誘導されたケモカインによる間葉系幹細胞の遊走能を評価したところ、SDF-1αならびにMCP-1の添加によって間葉系幹細胞の遊走能が有意に促進された。一方で興味深いことに、SDF-1αやMCP-1は歯根膜由来線維芽細胞の遊走を促進しなかった。これらの結果から、炎症性サイトカインによって刺激された歯周組織線維芽細胞がケモカインを分泌し、分泌されたケモカインが間葉系幹細胞にパラクリンに作用することで炎症部位への遊走・集積を促進する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 歯周病学教育の新規カリキュラム導入2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木大輔、大川義人、伊東俊太郎、中里茉那美、滝沢尚希、安藤禎紀、須和部京介、藤原英明、村井治、八重柏隆
    • 学会等名
      第57回秋季歯周病学会学術大会
    • 発表場所
      神戸国際展示場
    • 年月日
      2014-10-19
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 口腔ケア処置前後による口腔内細菌の変動について2014

    • 著者名/発表者名
      河合崇普、村井治、金澤智美、澤田俊輔、相羽健太郎、藤原英明、水城まさみ、菊池喜博、八重柏隆
    • 学会等名
      第57回春季歯周病学会学術大会
    • 発表場所
      長良川国際会議場
    • 年月日
      2014-05-23 – 2014-05-24
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2016-06-01  

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