研究課題/領域番号 |
26861628
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山賀 栄次郎 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 非常勤講師 (30706875)
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研究協力者 |
佐藤 佑介
添田 ひとみ
水口 俊介
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 全部床義歯 / 無歯顎者 / 臨床予後 / 口腔乾燥 / 神経症傾向 / 共分散構造分析 / 義歯使用年数 / OHRQoL / データ取得 / 全部床義歯の予後因子 / データの取得 / 無歯顎患者 / 臨床予後因子 |
研究成果の概要 |
1.被検者数:238名分のデータ(年齢、性別、顎の形や口の乾燥具合、今まで使っていた義歯および新しい義歯の質、食事の咀嚼困難度、口に関する生活の質)を取得した。2.上下総入れ歯の成功因子:下顎の義歯の安定、咬み合わせの正確さ、下顎の形状、義歯の使用期間、神経症傾向が有意に口に関する生活の質に影響していることが確認された。3.本研究のリミテーション(限界):天井効果(アンケートの問題点)や良質な義歯の判別に関する測定法の限界によって、測定法の開発や今ある中でより適正な測定法を採用した研究が将来的に必要であると考えられた。また、口の乾燥の影響についても今後検証する必要性があると思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究による成果から、上下総入れ歯の成功因子を確認できた。これにより例えば、新らしい義歯を作製する時に、これらを検査することで患者さんに治療予後の見通しを伝えることが可能となるだろう。また、本研究では今までの統計手法(関連や差を見出す方法)では見出すことが困難であった複雑な関係性を特殊な統計方法により解決した(複数の成功因子間の影響の強弱、方向性、有意性を示した)。これにより例えば、上下総入れ歯の成功因子であると考えられる神経症傾向や下顎の形状の不利な患者さんを設備の整った施設(例えば大学病院)に紹介することで効率的に医療資源を分配できるようになるだろう。
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