研究課題
若手研究(B)
唾液のメタボローム解析を用いて口腔扁平上皮癌(OSCC)患者に特異的な代謝産物の探索を試みた。唾液サンプルはOSCC患者70名、健常者28名より採取した。代謝産物の網羅的探索はキャピラリー電気泳動質量分析法で行った。その結果、OSCC患者と健常者の間でAUC0.5以上だった代謝産物は27種類であった。そのうちブタノエートのAUCが最も高く(0.6428)、OSCC患者において健常者に比べ統計学的有意に発現していた。さらに複数の代謝産物を組み合わせて解析することでOSCCの診断精度が向上した。以上の結果より唾液のメタボローム解析は、OSCC患者に有用な診断ツールになりうることが示唆された。
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Int J Oncol.
巻: 46 号: 5 ページ: 1971-1977
10.3892/ijo.2015.2912