研究成果の概要 |
本研究は骨粗鬆症治療薬が、矯正患者の歯の移動や歯根吸収、歯槽骨にどのような影響を与えるかを解析することを目的とした。 10 週齢雌のウィスター系ラットを健常群、骨粗鬆症群、骨粗鬆症+ゾレドロン酸投薬群の3群に分け、マイクロCT画像にて歯槽骨を計測した。健常群と比較して骨粗鬆症群では骨密度 (BMD), 組織体積中の骨塩量(BMC/TV)が有意に減少した。また、骨粗鬆症+ゾレドロン酸投薬群では他の2群と比較して骨塩量(BMC), 骨量 (BV), 組織量 (TV)が有意に増加した。また10 週齢雌のSD系ラットにおいて塩化リチウムの投与により歯の移動と歯根吸収が有意に抑制された。
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