研究課題/領域番号 |
26861839
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
渡邊 賢礼 新潟大学, 医歯学総合研究科, 研究員 (20611180)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2014年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 超音波エコー / 舌 / 多断面解析 / 摂食嚥下 / 咀嚼 / 同時解析 |
研究実績の概要 |
前年度に続き、若年健康成人3名の被験者を追加し基礎データを増やした。 前年度報告の通り、探触子をsweepingさせ立体構築を行うことは舌運動の様な俊敏な動作では構築画像が荒くなり定量的な解析が困難となってしまうため、今年度もsweepingを行わずX, Y, Z断面各々の解析に対してサンプル数を増やし解析を行った。 被験食はコンビーフ5gとし、咀嚼時舌尖部移動距離、咀嚼時の作業則、非作業則での舌側縁移動距離と舌正中部の陥凹深度の計測を行った。前年度7名、今年度3名の計10名の被験者での測定結果について以下に示す。 舌尖部移動距離4.2±1.4mmは、最大舌移動距離は作業則では安静時より平均値で下方へ12.9±1.2mm、上方へ2.2±0.3mm移動しており非作業側では平均値で下方へ2.3±0.4mm、上方へ1.8±0.4mm移動していた。舌正中部における陥凹の平均最大深度は12.1±2.1mmであった。 以上より、咀嚼時舌尖部移動距離については過去に我々が行った水分嚥下時の同部位移動距離(2.1±0.5mm)よりも大きくなっていた。また、舌側縁の移動距離については作業側下方移動距離が他の部位と比較すると有意に大きいが、その他3部位(作業側上方、非作業側上下方)については有意な差は認めずほぼ同等の移動距離を示した。本研究結果はこれまで1断面では同時解析困難であった測定を同時に行うことが可能となり、咀嚼時舌運動計測の基礎的方法の一助と成り得る可能性が示唆された。
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