本研究の目的は、精神看護専門看護師による看護師のメンタルヘルス支援の実際から、より良い支援のあり方を明らかにすることである。新入職員(新卒・既卒)看護師の相談の分析およびメンタルヘルス支援を受けた看護師へのインタビュー調査を行った。 結果は、新卒看護師は入職後半年までに相談が増加し、身体症状が主に現れ、既卒看護師は、相談が増加する時期が遅く、症状は怒りや希死念慮など多様だった。メンタルヘルス支援を受けた看護師は、仕事への苦痛、心身の不調、人間関係の悪化をきっかけに相談しており、支援を受けることで気持ちが軽くなる、相談できる人がいる安心感を得て、自分の状況を整理し、対処法を発見していた。
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