研究成果の概要 |
本研究では、遺伝教育についてヒト遺伝学を用いた人権教育と定義する。我々は、「みんなちがってみんないい」をテーマとした幼稚園児とその親に対する遺伝教育を企画・実行した。研究参加の案内をした480名のうち24組の親子が参加した。参加者の評価には、肯定的気分測定尺度(PMS,12項目)と肯定的自動思考測定尺度(PATS,29項目)を用いた。その結果、PMSでは、すべての下位尺度において有意に上昇し、PATSでは、6個中4個の下位尺度において有意に上昇がみられた。この結果は、親子に対する遺伝教育の導入に効果的であることを示唆する。
|