自己免疫性関節炎における病原性T細胞の分化制御機構の解析

• 研究課題/領域番号: 26870081
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 免疫学; 膠原病・アレルギー内科学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 近藤 裕也 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40612487)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 自己免疫性関節炎 / T細胞 / 分化 / 転写因子 / サイトカイン / 関節リウマチ / 細胞内シグナル

研究成果の概要

我々は関節リウマチにおいて病態に関連するCD4+T細胞サブセットに注目して検討を行ってきた。自己免疫性関節炎の動物モデルにおける検討では、関節炎の病原性細胞とされるTヘルパー17細胞の分化を決定する転写因子RORγtを過剰発現したRORγtトランスジェニックマウスにおいて、Foxp3+制御性T細胞でRORγtの発現が亢進することによってTh-17細胞特異的に免疫応答を抑制し、関節炎の発症を制御する可能性を見出した（Kondo Y, et al. Arthritis Res Ther 2015）。
これらの結果は、T細胞分化制御が自己免疫性関節炎の新たな治療戦略となり得る可能性を示唆している。

研究成果

• [雑誌論文] Involvement of RORγt-overexpressing T cells in the development of autoimmune arthritis in mice (2015)
  • 著者名/発表者名: Yuya Kondo, Zhaojin Yao, Masahiro Tahara, Mana Iizuka, Masahiro Yokosawa, Shunta Kaneko, Seiji Segawa, Hiroto Tsuboi, Keigyou Yoh, Satoru Takahashi, Isao Matsumoto and Takayuki Sumida
  • 雑誌名: Arthritis Research & Therapy 巻: 17 号: 1 ページ: 105-105
  • DOI: 10.1186/s13075-015-0606-5
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] Transcription factors regulates the differentiation and the function of pathological and regulatory CD4+ T cells in rheumatoid arthritis (2015)
  • 著者名/発表者名: Shunta Kaneko, Yuya Kondo, Masahiro Tahara, Masahiro Yokosawa, Hiroto Tsuboi, Isao Matsumoto, Takayuki Sumida
  • 学会等名: 第44回日本免疫学会総会・学術集会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター（札幌）
  • 年月日: 2015-11-20
• [学会発表] T-betによるTh17分化制御機構の解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 横澤将宏、近藤裕也、田原昌浩、金子駿太、瀬川誠司、坪井洋人、松本功、住田孝之
  • 学会等名: 第59回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-04-25
• [学会発表] RORγtトランスジェニックマウスにおける CD4+ T細胞による自己免疫性関節炎の抑制機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 近藤裕也、田原昌浩、飯塚麻菜、横澤将宏、金子駿太、瀬川誠司、坪井洋人、高橋智，松本功，住田孝之
  • 学会等名: 第59回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（名古屋）
  • 年月日: 2015-04-24
• [学会発表] RORγtトランスジェニックマウスにおける CD4+ T細胞による自己免疫性関節炎の抑制機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 近藤裕也、田原昌浩、飯塚麻菜、横澤将宏、金子駿太、瀬川誠司、坪井洋人、高橋智，松本功，住田孝之
  • 学会等名: 第59回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-04-24
• [学会発表] ヘルパーT細胞（Th細胞）の細胞マーカーによる分類と関節リウマチ（RA）患者における機能解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 金子駿太、近藤裕也、田原昌浩、横澤将宏、瀬川誠司、坪井洋人、松本功、住田孝之
  • 学会等名: 第59回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-04-23
• [学会発表] RORt+Foxp3+ regulatory T cells regulates the development of autoimmune arthritis in mice (2014)
  • 著者名/発表者名: Yuya Kondo, Masahiro Tahara, Mana Iizuka, Masahiro Yokosawa, Shunta Kaneko, Hiroto Tsuboi, Satoru Takahashi, Isao Matsumoto, Takayuki Sumida
  • 学会等名: 第43回日本免疫学会総会・学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-12-11
• [学会発表] RORt expressing Foxp3+ regulatory T cells regulates the development of autoimmune arthritis in mice (2014)
  • 著者名/発表者名: Yuya Kondo, Masahiro Tahara, Mana Iizuka, Masahiro Yokosawa, Shunta Kaneko, Hiroto Tsuboi, Satoru Takahashi, Isao Matsumoto, Takayuki Sumida
  • 学会等名: American College of Rheumatology Annual Meeting 2014
  • 発表場所: Boston
  • 年月日: 2014-11-18
• [学会発表] RORγt/Foxp3共発現CD4 T細胞による自己免疫性関節炎制御機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 近藤 裕也, 田原 昌浩, 横澤 将宏, 飯塚 麻菜, 坪井 洋人, 高橋 智, 松本 功, 住田 孝之
  • 学会等名: 第42回日本臨床免疫学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-09-26
  • 招待講演
• [学会発表] RORγt/Foxp3共発現CD4 T細胞による自己免疫性関節炎の抑制機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 近藤 裕也, 田原 昌浩, 横澤 将宏, 飯塚 麻菜, 坪井 洋人, 高橋 智, 松本 功, 住田 孝之
  • 学会等名: 第58回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-04-26
• [学会発表] リウマチ性疾患におけるトランスレーショナルリサーチ T細胞分化を決定する転写因子による自己免疫性関節炎の制御 (2014)
  • 著者名/発表者名: 近藤 裕也, 田原 昌浩, 横澤 将宏, 飯塚 麻菜, 坪井 洋人, 高橋 智, 松本 功, 住田 孝之
  • 学会等名: 第58回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-04-25
  • 招待講演